DBA バックアップ

物理/論理バックアップ

一覧

バックアップ
方式
ログ
モード
リカバリ
方法
データ
復旧
バックアップ
直前まで 表単位 クローズ オープン 増分 DB単位 表領域単位 データ
ファイル
単位
表単位
Export × × × ×
DataPump × × × ×
OSコマンド 一貫性 NO ARCHIVE × × × × × × ×
ARCHIVE 完全
不完全 ×
非一貫性 ARCHIVE 完全 × × × ×
不完全 ×
RMAN 一貫性 NO ARCHIVE × × × × × × ×
ARCHIVE 完全
不完全 ×
非一貫性 ARCHIVE 完全 × × ×
不完全 ×
物理/論理 内容
物理バックアップ ファイル(データ含む)
論理バックアップ データのみ

物理バックアップ

データを含むファイルごとバックアップ~リカバリを行うバックアップ方法
同一データベースでのみリカバリ可能
backup1

バックアップ対象ファイル

以下の物理ファイルをコピーする事
・制御ファイル
・SPFile
・データファイル
・アーカイブREDOログファイル
(オンラインREDOログファイルのコピー)

タイプ

タイプ ON/OFF 条件 アーカイブ 必要ステップ リカバリタイプ
一貫性 オフ
ライン
インスタンス
停止
NO ARCHIVELOG
モード
ロールフォワード
ARCHIVELOG
モード
ロールフォワード
ロールバック
メディアリカバリ
非一貫性 オン
ライン
インスタンス
起動
ARCHIVELOG
モード
・ロールフォワード
・ロールバック
メディアリカバリ

インスタンスの停止操作を行うと、REDOログファイルにおけるCOMMIT内容がデータファイルに書き込まれる
=一貫性バックアップ時:REDOログファイル不要
障害発生時
・REDOログファイル:書込○
・データファイル:書込×
という状態になる可能性がある。
=非貫性バックアップ時:REDOログファイルを用いたロールバックが必要(メディアリカバリ)

保存ファイル形式

種類 内容
イメージコピー ファイルのコピー
バックアップセット RcoveryManagerによるコピー
使用ブロックのみをコピー

バックアップ設定:デバイス」で指定

EMサポート対象バックアップタイプ

対象 内容
データファイル 全体バックアップ データファイル全体
増分バックアップ 変更があったブロックのみ
差分増分バックアップ
累積増分バックアップ
増分更新バックアップ イメージコピー取得後、
増分バックアップ分をイメージコピーへ更新
リカバリ時間が短縮される
データベース 全体バックアップ DB全体

バックアップ実行時、「バックアップ・タイプの選択」で選択する。

差分増分バックアップ
em_zobun_bkup1
累積増分バックアップ
em_zobun_bkup2

バックアップ設定

可用性 > バックアップ/リカバリ > バックアップ設定 > デバイス
em_backup3
「ディスクバックアップの場所」を指定しない場合、フラッシュリカバリ領域にバックアップが保存される。

可用性 > バックアップ/リカバリ > バックアップ設定 > ポリシー
em_backup4

バックアップポリシー

設定項目 補足
各バックアップとデータベースの構成変更ごとに、制御ファイルおよびサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)を自動的にバックアップ バックアップ、データディクショナリの更新の度に制御ファイル、SPFileがバックアップされる
自動バックアップ・ディスクの場所 未設定時、フラッシュリカバリ領域にバックアップが保存される
バックアップ済の、読取り専用およびオフラインのデータファイルなどの未変更ファイルをスキップして、データベース全体のバックアップを最適化
増分バックアップの高速化のためブロック変更トラッキングを有効化 増分バックアップ時に高速化される
リテンションポリシー

リテンション:保存

設定項目 補足
すべてのバックアップの保存 手動で削除しない限りバックアップは増え続ける
リカバリに必要なバックアップを、指定日数内の任意の時間に保存(Point-in-Timeリカバリ) 指定日数分のみバックアップ
メディアリカバリオプション
各データファイルについて、少なくとも指定回数の全体バックアップを保存 指定個数以前のバックアップは自動削除される

スケジュール

スケジュール バックアップ対象 バックアップ方法
カスタマイズ データベース全体 ・全体バックアップ
・増分バックアップ
表領域
データファイル
アーカイブログファイル
推奨 データベース全体 増分バックアップ
カスタマイズ・バックアップ実行

・バックアップ対象
・バックアップ方法
をカスタマイズできる
可用性 > バックアップ/リカバリ > 管理 > バックアップのスケジュール
em_backup5

バックアップ・タイプの選択
em_backup6
EMサポート対象バックアップタイプ」参照

em_backup7

em_backup8

em_backup9

推奨バックアップ実行

保存された増分バックアップを使用して増分更新バックアップがスケジュール実行される。
増分更新バックアップ
データファイルのイメージコピーロールフォワードするリカバリ方法

可用性 > バックアップ/リカバリ > 管理 > バックアップのスケジュール
em_backup5

em_backup10

em_backup11

em_backup12

em_backup13

可用性 > バックアップ/リカバリ > 管理 > バックアップのスケジュール
em_backup5

管理

メンテナンス

EMを使用してディスク(テープ)に保存したバックアップはRecoveryManagerリポジトリに格納される=バックアップレコード
バックアップレコードは「現行バックアップの管理」ページで管理できる。
可用性 > バックアップ/リカバリ > 管理 > 現行バックアップの管理
em_recovery_manager1
クロスチェック
バックアップレコードが物理ファイルとしてディスク(テープ)に存在するか?のチェック
チェックの結果はステータスが割り振られる
カタログ化
バックアップをRecoveryManagerリポジトリに登録する事
リカバリ領域内やOSコマンドによって取得したバックアップに対しては
「追加ファイルのカタログ化」によりカタログ化しておく事で、
リカバリ時に使用可能になる。

バックアップのステータス

ステータス RecoveryManagerのリポジトリに記憶されているバックアップについて
使用可能
AVAILABLE
ディスク(テープ)に「有る」状態
期限切れ
EXPIRED
ディスク(テープ)に「無い」状態
使用不可
UNAVAILABLE
保存先ディスク(テープ)が使用できない状態

論理バックアップ

ダンプファイルと呼ばれるデータのみのファイルを扱うバックアップ方法
異なるデータベース間でのバックアップ~リカバリが可能。
オブジェクト単位(表のみ等)でバックアップ対象を選択可能

エクスポート

expツール

≠SQL*Plus
exp testuser/testpass
 指定パスへ出力
 file=c:¥test.dmp

 DB全体をエクスポート

 full=y

 指定スキーマの全所有オブジェクトをエクスポート
 owner=testuser

 指定テーブルをエクスポート
 rows=y
 tables=(TEST_TBL, TEST_TBL2)

datapumpツール

=SQL*Plus
create or replace directory testtarget as 'C:\test';
GRANT READ, WRITE ON DIRECTORY testtarget TO (ユーザ名)
権限付与については「SQL DCL:ユーザー、ロール、権限/オブジェクト権限」参照
作成済みのディレクトリ情報については「Oracle データディクショナリ・ビュー/ALL_DIRECTORIES」参照

≠SQL*Plus
expdp (ユーザ名)/(パスワード)

 指定ディレクトリへ出力
 directory=(ディレクトリ名)

 指定ファイルにエクスポート
 dumpfile=(ファイル名)
 DB全体をエクスポート

 full=y

 表領域をエクスポート
 tablespaces=(表領域名)

 指定スキーマの全所有オブジェクトをエクスポート
 schemas=scott

 scottスキーマのEMPテーブルをエクスポート
 tables=scott.emp

インポート

DBA リカバリ/impインポート
DBA リカバリ/datapumpインポート
参照

ロード

SQL*Loader

・制御ファイル(emで作成。DBの制御ファイルとは別)
・データファイル(表データとなるテキストファイル)
を用意しておく事で行データを表に取り込める
データ移動 > 行データの移動 > ユーザー・ファイルからのデータのロード
em_load1