漫画:スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズ(1) (KCデラックス Kiss) スティーブ・ジョブズ(2) (KCデラックス Kiss) スティーブ・ジョブズ(3) (KCデラックス Kiss)
取材嫌いなスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した伝記を、
大ヒット漫画「テルマエ・ロマエ」の作者が漫画家した作品。
多くの取材を重ねているとは言え100%真実はあり得ない。
以下、本に書いてある事も話半分、更に私の想像を入れた感想です。

スティーブ・ジョブズの人物像
有能
短気
行動力がある
完全主義
ほとんどの人を馬鹿だと思っている
目的の為には手段を選ばない
他人を巻き込む
自分自身を騙す
良く語られる彼のエピソードの一つに、
同僚の出したアイディアを激怒&馬鹿に即却下。
しかし次の日には得意顔で自分のアイディアとしてプロジェクトを進めた、というものがあります。
作中、彼の仲間の言った
「彼は自分自身さえ騙す。それが彼の血肉になっているからこそ自分のビジョンに他人を巻き込む事ができるんだ」
という言葉は彼の特異さを一言で表していると思います。
想像ですが彼は他人のアイディアを盗む事を悪い事だとはほとんど思っていないのでしょう。
そして3日くらい経ったら盗んだ事を忘れてしまって自分が出したアイディアであるという事だけは覚えている、
という人なのでしょう。
同僚、上司としは最悪です。
ただ多くの人の都合、利益を一切無視して犠牲を強制させたからこそ、
あれだけのものを小資本、短期間で作る事ができた事は事実。
ただ、大人しい人の多い日本人相手ならともかく、
我儘で金にうるさいアメリカ人を、
自分の利益の為だけにいい様に使う事はできません。
前述の仲間が言う様に、文句を言いながらも彼に付いていくメリットはあったのでしょう。
そういう強引過ぎる行動力と同時に、最低限の動機を与える手法も持っていた、
それがカリスマ性なのかも知れないです。

頭が良くて行動力がある、しかし自己中心的な人は何人か見てきましたが、
そういう人は短期的な利益は上げられても長期的には人が付いてきません。
実際ジョブスも一度アップルを追い出されているのでその例に漏れないとも言えますが、
それでも割と長くやっていますし、業績も桁違いで、何より大復活もしていますので、
普通の独裁者とは違う一角の人物である事は間違いないと思います。
(大人しそうな人にはより多くの犠牲を強いている様にも見えますが)

はっきり言って友達にも上司にも同僚にもなりたくないですが、ただ一つ、
善人ぶらないところが良いです。
そこが私が何人か見てきた自己中心的な人達とは全く違うところです。
彼は「お客さんの為に」とか「お前の為に」とか言わない。
そこが清々しい。行動に矛盾が無い。
彼に付いて行って自分にメリットがあるのか無いのか、分かりやすい所が付いていきやすい要因かも知れないです。
自分としては彼の行動力を見習いつつ、
より他人と利益を共有できる関係を築きたいと思います。
  

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