残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
目次
序章 なぜ、「成功する人の条件」を誰もが勘違いしているのか
第1章 成功するにはエリートコースを目指すべき?
リスクを冒さず、親や学校から言われた通りにするのは得か損か。
高校の首席、無痛症の人びと、ピアノの神童から得られる洞察
ルール内で優秀な人、ルールを守れない人、それぞれに周りのサポートが必要だがそれぞれ必要なサポートの種類は異なる。
自分がどちらのタイプでどういう環境(サポート)が必要なのかを把握する事が必要
第2章 「いい人」は成功できない?
信頼や協力、親切について、ギャング、海賊、連続殺人犯から学べること
Win-Winはいい人同士でなければ成立しない
Giver:自分から与える人(善人)
Taker:自分だけ貰う人(悪人)
Matcher:バランスを取る人(普通)
著者の調査(公平だと思われる)では、
得をするのはTaker
損をするのはGiver
Matcherは普通
しかしGiverの一部が最も得をする。
一部の行動
相手がTakerの場合に自分もTakerになる
相手がTakerの場合でも定期的にGiveする(相手を許す)
第3章 勝者は決して諦めず、切り替えの早い者は勝てないのか?
道のりが困難でも最後までやり遂げる是非について、海軍特殊部隊シールズ、見合い結婚、バットマン、オンラインゲームから学べること
1万時間を投じれば人より抜きんでたスキルを習得する事ができる。
時間を投じるのはその分野で良いのか?
習熟した後、更にその分野に時間を投じるのか?別の分野を探すのか?
その判断はいつ、どうやって行うのか?
最も時間を集中させる事が見つかっているか?
楽観主義か?(必要な場合に)
有意義なストーリーを持っているか?
生活にゲームの要素を取り入れているか?
面白いゲームに含まれる4つの共通要素
・勝てること(Winnable)
・斬新であること(Novel)
・目標(Goals)
・フィードバック(Feedback)
時間とエネルギーは有限だと認識できているか?
常に新しい分野に小さな掛けを試みているか?
第4章 なぜ「ネットワーキング」はうまくいかないのか
人質交渉人、一流コメディアン、史上最高の頭脳を持つ人から、人脈づくりの最強戦略を学ぶ
外交的 | 内向的 | |
---|---|---|
組織での評価 | 高い | |
技術 | 高い | |
リーダーシップ | 能力が低い組織で有効 | 能力が高い組織で有効 |
有効なネットワークを作る方法
・友達になる
・ギバーになる
・問題は解決しない事を理解する、説明しない、説得しない、感謝する、時間をかける
第5章 「できる」と自信を持つのには効果がある?
チェスの達人、特務機関、カンフー詐欺師、恐怖不感症の人びとから、自信と妄想の境界を綱渡りする術を学ぶ
自信がある人は努力しない。人に好かれない。しかし本人は満足。
自信が無い人は努力する。人に好かれる。しかし本人に心の平安は無い。
どちらが良いのか?
結論は「自分を許す」事
自分でない自分を演じる必要はない。自分を騙さない。自分を受け入れ、人には最高の自分を見せる様努力する
目標があれば他人との勝ち負けでなく、自分で設定した小さな勝利を得る事を目的にする。そしてその勝利にだけ満足する
第6章 仕事バカ…それとも、ワーク・ライフ・バランス?
どうやって家庭と職場の調和を見つけるかを、スパイダーマン、アルバート・アインシュタイン、チンギス・ハンから学ぶ
仕事バカの家庭は崩壊している事が多い。
しかも大昔ならともかく1万時間掛けてもより多くの時間を掛けた高技能者は世界中に居る。
もっともっと!を求めてもそれが報われる事は難しい。おまけに幸せでもない。
ワークライフバランスが必要。
バランスは以下の幸福の四要素から取る
1.幸福感 | 生活から喜び、満足感を得る事 |
2.達成感 | 何かの分野で他から抜きんでる事 |
3.存在意義 | 「身近な」人々に良い影響を与えている事 |
4.育成 | 「身近な」人々の未来の成功を助けている事 |
そして計画する。
人生に満足するには人生をコントロールしている感覚が必要。
何かにコントロールされていると満足できない。
幸福の四要素のバランスを取るべく、どれにいつ、何時間を割り当てるか?の計画を練る
結論 本当に人生を成功に導く法則は何か…
・自分のスキルを発揮できる環境にいるか?
・周りがギバーに囲まれたギバーになれているか?
・自分にストーリーがあるか?
・自分を助けてくれるネットワークに所属しているか?
・内向性/外向性を生かせる仕事をしているか?
・自分を許せているか?
・幸福の四要素のバランスを取れているか?