キャッシュフローゲーム
概要
「金持ち父さん貧乏父さん」
の作者が考案した
「キャッシュフローゲーム」
を参加者で行う会(セミナー)
主催者の本来の目的として、
ネットワークビジネスの勧誘だったり、
事業の営業だったりするらしいですが
私の場合は個人的な話は聞かずに終了。
本当にキャッシュフローゲームしただけで終わる。
ゲーム自体はとても良かったので以下感想。
また、余談として主催者がゲーム後に語っていた言葉で、
偏差値40の学校で東大を目指すと言ったら笑われるので口にしないが、
進学塾に通えばそれを笑う人は少なくなる為、努力が恥ずかしくなくなる。
夢を目指すには夢を目指す環境(仲間等)があると良い。
というのがありましたが真理だと思います。
どうせ環境に影響されてしまうのなら良い環境を自分で選ぶ事でその影響を自分でコントロールするべきです。
金持ち父さん貧乏父さん
4つのグループ
(1)従業員
(2)自営業者
(3)投資家
(4)ビジネスオーナー
(1)~(3)は自分で働いた成果に応じて収入を得るという点で同じ。
(4)は他人(※土地や株含む)に働かせて不労収入を得るという点で他と異なる。
(4)を目指しましょうというお話。
収入増に繋がる支出
支出は普通に使えば単なる収入減だが、
投資に回せばうまくいけば収入増になる。
投資しましょうというお話。
家族・家
家族は家はお金の掛かるものだが断じて負債ではない。
家族や家があるから収入増に繋がる仕事ができる。
という(良い)事を本では言っていた(と思う)がこのゲームでは単なる負債扱い。
キャッシュフローゲーム
・サイコロの目に応じてマスを進むいわゆるすごろくゲーム。
・しかし場所としてのゴールは無い。収入、支出、資産の状態でゴールが決まる。
・不労収入 > 支出 を実現できると1つのゴール。
が特徴。
最初は約50マスの「ラットレース」と呼ぶ円をグルグル回らせる。
約10マスに1回、従業員としての給料日があり、そこを楽しみにゲームが進む。
定期的に収入はあるが、定期的に支出もある。
株や不動産を買う頻繁に売買できるチャンスがあり投資による利益を得る事が可能。
巧妙な点
(1)制限時間が厳しい
ハイリスクな投資を行わないと制限時間内には目標に到達できない。
(2)リスクが無い。
あくまでゲームに負けるだけ。
現実での投資失敗リスクをどう考えるか?は人によるが一般的には恐ろしい。
(3)投資のリターンが明確過ぎる。
値幅がいくら~いくらで推移すると決まっている。
現実にはこんな投資は無い。(2)と同じ。
現実の一部を反映しているとは思うし、
金持ちになる為の教育方法としては良いと思う。
しかし(1)~(3)の現実とは違うゲームならではのルールを、
現実社会にそのまま適用するとリスクが高くなり過ぎる。
人生は長いし、失敗も許されるのかも知れないが、
低リスクで高リターンな物件を待つ辛抱強さやそれを得る運も必要だと思う。
金持ちになる事は目標の一つだが、それが実現できない=不幸=死んだ方がマシ
という程の目標でもない。
あくまで金持ちになる予定だが、リスクを抑えつつ、チャンスを待つ。
麻雀では
・初心者は自分が勝つ事だけを目標にして手を作る。
・中級者は負けない事を優先して手を作る。
・上級者は負けるリスクを取りながら、勝つチャンスを生かす。
結果、金持ちになれなければ私は臆病な中級者だったという事で、
金持ちになった人は私に初心者と笑われながらも実は上級者だったという事でしょう。
ただこのゲームの開始時は従業員としての給料日を楽しみにしていたのが、
次第に投資家としてのチャンスを楽しみにする様になるのはこのゲームによる良い変化だと思います。