夢をかなえるゾウ3 ~ブラックガネーシャの教え~
3作目。
1作目から作者の主張は一貫しています。
・夢を叶える人生が全てではない。
その場限りの楽を求めて刹那的に生きるのも間違いではない。
1作目から主人公はガネーシャから教えを受ける前に、
教えを実行しなかった場合は今後一切の夢を奪われる、という誓約書を書かされる。
それは夢を持ちつつも何も行動しないのであれば(どうせ夢は叶わないのだから)、
最初から夢を持たずに生きる方が幸せであるというメッセージになっている。
・しかし夢を叶えるという選択をするのであればその為に何らかの犠牲が必要。
時間、苦しみ、快楽、怠惰・無責任等自分の人格のマイナス面。お金ではない。
・夢を叶える為の方法は昔から多くの人が指摘している事でほとんど皆共通している。
そしてそれらは皆正しい。
それを実行するか否かしかない。
その上で今作は、
・空いている時間は全て英語の学習に充てろ
という教えが良かったです。
そうすればそれをしていない時間が落ち着かなくなる、というのも納得です。
作者は売れる前、計算された最低限の生活費だけを稼いで残りの時間全てを本を書く事に使っていたそうです。
今もそうしていると思います。
私もそうしようと思います。
更に今回は商売にやや特化した話が多いですが、その中でも
・自分の仕事でお客さんとして感動できるところを見つける
・一度儲けを忘れてお客さんが喜ぶことだけを考える
・その上で自分が利益を得られるサービス内容(価格等)を設定する
・客の利益と自分の利益のジレンマで悩み続けるのが商売
等の教えには勇気をもらいました。