もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら
概要
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の続編
情報化社会では競争が増え、イノベーション(=革新)を発生させなければ事業が成り立たない
どうやってイノベーションを起こすか?
イノベーションを起こした後、どうやって組織を継続させるか?
というお話
イノベーション
イノベーションを探す為の7つの機会
1.予期せぬことの生起
→服屋で家電がよく売れる
→マネージャだけが集まる
2.ギャップの存在
→家電を打っている良い場所がない
→マネージングを学ぶ/実践する場が無い
→試合に出れない。練習がつまらない
3.ニーズの存在
→マネージングを学ぶ/実践したい
→試合に出たい。面白い練習がしたい
4.産業構造の変化
→就職して一生社員が良いという常識が変化してきている
→金属バットによる打高投低現象
→周りの学校の野球部が強くなった
5.人口構造の変化
→少子化
→周りの学校の野球部に人を取られて強くならない
6.認識の変化
7.新しい知識の出現
必要性、リスク
イノベーションの機会が存在する分野において、これを発生させずに最適化に留まる方がリスクが大きい。
我々(の社会)には利益を上げられる事業として組織できるものを非営利として運営する余裕はない
→マネジメントを大人に任すより生徒で行う方が良い
事業
自分は何が得意で何が不得意か?との問いは企業家が向き合わなければならない問題
成功の兆しが見えた時点、あるいは起業する前に。
イノベーションの原理
1.イノベーションを起こすには機会を分析しなければならない
→甲子園を目指すには良いグラウンドが必要
2.イノベーションは論理的かつ知覚的でなければならない
3.イノベーションを成功させるには焦点が絞られた単純なものでなければならない
→グラウンド整備に集中
4.イノベーションを成功させるには小さくスタートしなければならない
→生徒だけでグラウンド整備を行う
5.イノベーションを成功させるには最初からトップを狙わなくてはならない
→日本一のグラウンドを目指す
育成
居場所
競争社会では居場所が無い人が増える。
居場所を作る→得意な事を他人に役立てる
型
「型」は先人の知恵の結晶。
動きを制限するものではなく、動きが効率化される。
型を身に付ければ動きの迷いが無くなった状態で「自由」に動ける様になる
→型を身に付ける練習をする事は投手の分担制にも役立つ
成長
人の弱みに着目しない。強みを生かし合い弱みを中和する。
→教育の反対
しかしそれで人が自発的に成長する(事がある)