プロバイダを通じてインターネットを利用する仕組み
概要
インターネット利用者はプロバイダの認証を受ける事でインターネットへ接続する。
プロバイダ同士は経路情報をやり取りし、ユーザーからの送受信リクエスト/レスポンスを転送する。
プロバイダ間にIXを挟む事で経路の情報交換を少なくしている。
プロバイダ
何らかのサービスを提供する業者
・ASP(ApplicationServiceProvider)
インターネット上のアプリケーションサービスを提供する業者
・ISP(InternetServiceProvider)
インターネット接続サービスを提供する業者
に分類される。
単にプロバイダと呼ぶ場合はISPを指す。
アクセスポイント
通信ネットワークの末端でコンピュータなどからの接続要求を受け付け、ネットワークへの通信を仲介する施設や機器
BAS(ブロードバンドアクセスサーバー)
ISPにおいて利用者がISPのネットワークを利用する為の中継地点
利用者はここにPPP/PPPoA/PPPoEを通じてIDとパスワードを送り、
プロバイダから認証される事で以後インターネットの利用が可能になる。
RAS(リモートアクセスサーバー)
PPPにおいて認証を行うサーバー
電話回線、ISDN回線によって接続される。
無線LANアクセスポイント
無線LAN(Wi-Fi)利用時の有線LANとの接続機器。
IX
Internet eXchange
プロバイダ同士を接続するアクセスポイント
「インターネット相互接続ポイント」と呼ばれれる。
NOC
NetworkOperationCenter
ISPが地域毎に設ける施設
ネットワークを構成する回線や機材、遠隔地の設備などを監視・管理するための機器などを設置し、
専門のスタッフが常駐して監視や運用、保守などを行う。
他の複数のアクセスポイントと接続し、他のNOCに中継する役割も担う。
PPPプロトコル
Point to Point Protocol
ユーザー認証機能を持つ。
ネットワーク上の2つの機器間で仮想的に専用のコネクションを確立し、
データを相互に送受信するプロトコル。
接続時、クライアントはIDとパスワードをサーバーに送り、
認証が成功するとグローバルIPが割り当てられる。
以後、接続中、クライアントはこのIPを使用する。
ISP(インターネットサービスプロバイダ)に接続する際に利用される。
光回線等の高速回線では、発展形であるPPPoE(PPP Over Ethernet)が利用される。
PPPoEではPPPoEヘッダとPPPヘッダが付加される。
・Ethernetフレーム
プリアンプル + Ethernetヘッダ + IPヘッダ + TCPヘッダ + データ + FCS
・PPPoEフレーム
プリアンプル + Ethernetヘッダ + PPPoEヘッダ + PPPヘッダ + IPヘッダ + TCPヘッダ + データ + FCS
ルーターにおけるPPPoE機能の利用については「ルーター」参照